私の悪趣味が知られて恥ずかしいです。確かにこんな本、図書館に置いていない。
そこそこ面白いのでさくっと読めました。字も大きめで読みやすい。
が、いつ買ったのかも覚えてないし、
――「こんな本、家にあったけ?」
でますます怖い。
恐怖と怪奇名作集(5) |
ティンズリー台所用品会社でハエやカを見かけることは、まずありません。
社長じまんのハエたたきで、一匹のこらず、たたきつぶされてしまうからです。
社長が異常なまでに虫をきらうのは、子どものころに、あの悲惨な事件が起こったからです…。
(この紹介文の「ひらがなの多さ」からして明らかに『子供向け』だよね…ゾク)
人間がどうあがき、どんなにさからっても、のがれることのできないもの
――この宇宙の支配者――「運命」――にスポットをあてた短編集。
■監視者:レイ・ブラッドベリ
スティーブはウィリアム・ティンズリー社長の秘書。
異常なまでに虫を嫌うティンズリーにうんざりしたスティーブは「友人」と、精神医のスーザンを紹介する。
「この地球上の生命の99%は、虫なんだ」。
でも本当に恐ろしいのは虫ではなくて…
■まゆ:ジョン・B・L・グッドウィン
デ二―の父は探検隊で動物の頭部のコレクター。
そしてデニーはその血をうけつぎ、虫のコレクターとなっていた。
父は放任主義で家政婦のエセルにデ二―の世話をまかせきり。
荒んだ部屋を覗くこともしない。
ある日デ二―は素晴らしい毛虫をみつける。
「それ」は蛹となり蛾として孵化して…
■逃亡者と運命:アーヴィン・S・コップ
特急列車から3人の犯罪者が逃げ出す。
ラフィットはギロチンで死刑、ガザは鉄バンドで椅子にくくりつけての絞首刑、ベルディは独房での終身刑が決定しており、それが本人たちには耐えられない苦痛の刑だ。
3人の逃亡者の行く末は?
ブラッドベリに惹かれて購入したんだと思われます。
子供向けの本なのでしょうか?
字が大きく、挿絵が入っていて1時間足らずで読み終わります。
でも内容はけして子供向けではないような――
虫に潜むどろどろとした恐ろしさ。逃亡者たちの皮肉な末路。
このおどろおどろしい装丁に惹かれ、手に取る子どもたち。
きっとゾクゾクしながら読んでくれるはず…そんな一冊です。
あ~怖い怖い…
「未知」「無常」という名の怖さです。
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