専門書:人格障害をめぐる冒険:大泉実成

【送料無料】人格障害をめぐる冒険

【送料無料】人格障害をめぐる冒険
価格:1,785円(税込、送料別)

草思社。
「人格障害」――その言葉は90年代の初め、宮崎勤を説明するためにメディアに華々しく登場した。そして麻原彰晃、酒鬼薔薇聖斗、宅間守と、理解不能の事件が起きるたびにさまざまなシーンで使用されてきた。
「反社会性人格障害」、「自己愛性人格障害」、「妄想性人格障害」…。だがこんなラベルが貼られて事件が片づけられても、事件の異様さは解決せず不可解さが増すばかり。「人格障害」という言葉に人は何を背負わせたがっているのか。人間理解への手がかりか?封印し排除するための区分けか?社会や時代のひずみを映し出す影絵のようなこの言葉の意味をを探る異色のノンフィクション作品。

「人格障害」という「言葉」のルポタージュを書こうとした書だった。「人格障害」という言葉がいつ生まれ、誰がどんなつもりで使っているか?この言葉がどう移行し、消滅していくのか――。
本来は「人格障害」という「言葉」がどんな「冒険」をしているかを追うためのルポタージュだった。ところが作者のと思いとは裏腹に「言葉のルポ」という軸がぶれ、「自分はどうなんだろう」と考え始め、収まりがつかなくなってしまった。それでは幼少期の自分や障害児(アスペルガー?)である息子は、どうであるのか?
人格障害という言葉のルポであると同時に、人格障害的要素を持つ著者と、著者の身近な人達をめぐる冒険、になってしまった混沌の書。




宮崎勤、麻原彰晃、酒鬼薔薇聖斗、長崎の少年A、宅間守、カッターで友人を殺害した女子小学生。本当に沢山の書物と、カルテや供述書をを読み、詳細に調べ上げています。そこを読むだけでも十分に面白い。

初めは冷静に傍観者としてルポしていた著者が、後半、「じゃ、自分はどうなんだろう?」と考え始め、混乱し、公私混同し、キレていくさまが面白い…というのは失礼でしょうか?

かやの外であるはずだった自分が

「もしかしたら、俺、人格障害?」

の疑惑にかられていく不安さ。妄想患者に接するうちに自分も妄想にとらわれていく精神科医のようです。

「もしかしたら、俺、人格障害?」と自分にふと疑惑を抱く人はそうではないと私は思います。人格障害者は夢にも自分が「人格障害者」とは思ってないはずです。逆に「お前が人格障害者だよ!」とかキッパリ言い返されそうです。
私は「反社会的人格障害」の基準のひとつ 「良心の呵責を感じない人」が「人格障害者」と判断しています。(私なりの考えです)+嘘泣きする、強制的に同情を引こうとする。いい年した大人がこれをしたら絶対人格障害者です。でも結構多いんだよね。

実際いるから怖いんだよな…

キレてもだめなら泣いてみる!

泣くと同情が集まり、問題がチャラになる効果を狙って泣くのです。コワッε=ε=ε=┏(゜ロ゜;)┛計算ずくの嘘泣き。まるで小学生の女の子のようですが、結構効果あるんだよね、これ。

定家氏の説、人格障害の基本は「望まれずにこの世に生まれること」であること。その根本的な解決法の一つは「歓迎されない出産を行わないこと」。

――この乱暴な説にははだはだ疑問。そんなこと言ったら、この世は「人格障害者」だらけですよ?失礼です。

⇒朝日新聞の電子版サービス「朝日新聞デジタル」
⇒ぐっすり眠って充実した毎日を・休息サポートサプリ


やまね の紹介

偏った読書遍歴とそのレビュー。 コミックから専門書までなにからなにまで読みます。 書くのも読むのもやめられない。活字中毒をなんとかしてくれ! 乱読&積読仲間募集中!
カテゴリー: 専門書, 心理学   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">

WP-SpamFree by Pole Position Marketing

この記事のトラックバック用URL