小説:クローディアの告白――ある分裂病患者の謎:ダニエル・キイス

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「わたしはきみのほうで探し出した人間だ…きみがしてほしいことをさせるために」

早川書房。
分裂病に冒された美しい女性が、むごたらしい連続殺人事件で果たした役割とは?

「多重人格」ブームを巻き起こした著者が次のテーマに選んだのは、精神医学の最も新しい問題――精神の「解離」だった。

1982年夏、キイスは分裂病の病歴をもつ美しい女性の訪問を受けた。
彼女の名はクローディア・ヤスコー。
4年前に連続殺人事件の容疑者として逮捕されたが、のちに無実であることが判明し、釈放された人物だった。彼女はキイスに、今こそ事件の真相を語るから、それを本にしてほしいと依頼してきたのだ。

クローディアには、ひとつの大きな謎があった。
警察の取り調べに対し、彼女は殺人が起きたときの状況を詳しく自白している。なぜ彼女は、犯人しか知るはずのない事実を知っていたのか?隠された真実を探りだすため、キイスはクローディアの病んだ精神の迷宮へと踏み込んでゆくが…




インタビューは二年以上もかけて行われました。キイスは遅々として進まないこの件を何度も投げ出そうとして思いとどまりました。最後まで辛抱強く彼女を信じ、あたたかい態度で話を聞きつづけ、嘘を何度も許し、いつかは真実を思い出すだろうと「連想」を続けさせました。
大学で心理学を学んだとはいえ、その辛抱強さに脱帽です。妥協しないノンフィクションを作成するその真摯な姿勢に心を打たれます。

クローディア・ヤスコーは若く、美人でセクシー。そしてミステリアス。
クローディアが若い美女でなければ「プレイボーイ紙」も動かなかったでしょう。もしかしたらクローディアは金銭目的でキイスに本の作成依頼をしたのかもしれません。

本作は「ビリー・ミリガン」程、衝撃的でもなく、やや退屈な面もあります。今では「統合失調症」とよばれるようになった境界型の分裂病がいかに都合よく自分を守るのかにびっくりさせられます。「心」もまた、自分を守るのに必死なのです。
女優として「演技」したり、「霊」の導きに従ったり。それに延々と付き合い、真実を見出すキイスの気力にもまたまたびっくりの作品です。

上巻に関係者の顔写真や事件現場の写真が掲載されております。
関係者の幾人かはこの著書を苦々しく思い、幾人かは納得したことでしょう。

「事実は小説より奇なり」を地でゆく作品です。


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やまね の紹介

偏った読書遍歴とそのレビュー。 コミックから専門書までなにからなにまで読みます。 書くのも読むのもやめられない。活字中毒をなんとかしてくれ! 乱読&積読仲間募集中!
カテゴリー: ノンフィクション, 小説   パーマリンク

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