知ってる大人は懐かしいSFジュブナイル小説:作戦NACL:光瀬龍

未知の敵と戦う中学生たち。中学生たちは必死で「地球を防衛する使命」に燃えているけど、どこかこっけいなユーモアがあるのは大御所SF作家だからからこそです。
今では「ちょい古」の昭和ノスタルジーな作品ですが、「ジュブナイルの原点ここにあり!」の作品。

大爆発によって、死傷者1000名をこす大惨事となった渋谷。つづいて、各地でも同じように奇妙な大爆発が連続して起きる。いずれも原因は不明。
――が、爆発の直前に中学生の団体のバスが通過したという情報があり、目撃者としてこの中学生たちを探しているという。

このニュースを聞いた明夫は、思わず叫ぶ。

「修学旅行中に車中で出会ったあいつらだ!」




明夫は早速、同級生の尚に不思議な中学生たちを追跡しようともちかける。

中学生 VS 中学生を装った異星人たち の戦いが始まる!

明夫はかつて修学旅行の列車(?このへんうろ覚えです)でトイレを探す時に、偶然この不気味な集団に出くわしていた。
修学旅行といえばご恒例の「ばか騒ぎ」。なのに、明夫が迷い込んだその車両の中学生たちは押し黙り、寝るわけでもなく、中学生らしからぬ不気味な沈黙の中にいた。それが明夫の印象にひどく残っていたのだ。

昭和のSFの先駆けのジュブナイル小説です。
単純明快でテンポよく、当時の私はワクワクドキドキしながら読みました。

そのころ絵本以外の子供向けの小説は少なく 絵本を卒業した大人になる前の子供をターゲットにした作品がとても少なかった。ジュブナイル小説そのものが非常に珍しかったのです。岩波などではファンタジー系をよく出していましたが(今流行している「ナルニア物語」等々)、日本のジュブナイル小説は数少なくて探しまくっては読んでいました。(せいぜい乱歩の「少年探偵団」くらい?)

今やSFの大御所となった光瀬龍さんの作品です。
この時期、大物SF作家が少年用向けのSFをよく書いており、「謎の転校生」や「時をかける少女」等がドラマ化され、テレビを食い込むようにして見ていた古参のSFファンも多いのでは?

タイトルからしてバレバレの顛末なのですが、当時、このスリルがとても新しかったのです。
年齢が同じぐらいの少年たちに自分自身を重ねて未知の新しい世界を冒険する楽しさ。
そして「恐怖」すら克服し、ヒーローとなる同一感にうっとりしたものです。
おまけに「地球の未来」すら救えてしまうという、その陶酔といったら…

ライトノベルなどまだ存在すらしなかった時代です。そもそも子供用の娯楽小説がなかったものですから、当時は未開発だった子供向けSF小説を新規ファン獲得のため今では大物作家がこぞって書いてくれたありがたい時代でもありました。

その作家たちの涙ぐましい努力が私のような「厨二予備軍」を作り出してしまったのはちょっと悲しいかな。

――え?「予備軍」じゃなくて「一軍」?照れるじゃ~ん。(ノ∀`*)テヘッ

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やまね の紹介

偏った読書遍歴とそのレビュー。 コミックから専門書までなにからなにまで読みます。 書くのも読むのもやめられない。活字中毒をなんとかしてくれ! 乱読&積読仲間募集中!
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